マッツ・

ビランデル。


確か、88年に男子テニスで唯一グランドスラム(四大トーナメント【全豪、全仏、全英、全米】を制覇)を達成した人。


格別に目立つプレーヤーでは無かったと思う。


堅実ではあった。


近代テニスに於いて、ベッカー、ボルグ、エドベリ、マッケンロー兄弟、最近はフェデラーとか、名選手は枚挙にキリが無い。



けど。





知っとる？
マッツ・ビランデルって？


知らんよね…？



でもグランドスラム達成ってスゲー事なんよ、かなり。



ビル・ゲイツが今に至るくらいに。
火とか電気の発明くらいに。
クソッタレ産業革命くらいに。



確かにビランデルに派手さは無かった。




グランドスラム達成後に彼は無期限休養を発表し、復活してからはあまりパッとせずに引退していった。



あれだけの偉業、誰しもが不可能だった事を達成したのに、皆の記憶にもさほど残らずに。





彼のテニスは堅実であり、哲学に近い何かがあったと今になって思う。

哲学と言うとまるで畑違いに思われそうだが。




シンプルにストイックに活きる。



我々が学ぶべき点が多いと思うのは私だけでしょうか。













好爺